ドリアン閣下降臨

今朝、オフィスの空気にいつもと違う圧迫感を感じた。

異様な空気の淀みの原因は、絶賛WFH実施中でがらがらのオフィスを見わたすとすぐに判明した。

私のデスクの直線上10mくらい先の席の同僚が、ドリアンを美味しそうに食べていた。

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最近は何かと隣の人とは最低1mとか1.5mとか

離れましょうと言われるが、マスクを着用した状態の人間の嗅覚に1.5mどころか約10mの距離を超え主張をしてくるドリアン閣下。さすが果物の王と言われるだけはある。

 

そして今日はシステムが何故かエラー祭りだった。エラーを直しても何度もフリーズの繰り返しで、もうこれはドリアン大王の仕業かもしれないから仕方ないと私は思うことにした。

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実は私は今日までの人生で、ドリアンを2回しか食べたことがなかった。最後に食べたのは9年位前だ。

その時は、かぼちゃを甘く煮て水分をとばして油っぽくして強烈な匂いをつけたような味にもういいや、と思ったのだけれど、『ドリアンは3回食べれば好きになる』と言われるのは本当だろうか?と私にしては珍しくチャレンジャー精神が湧いてきた。何故なら、ドリアンを食べる同僚が本当に幸せそうな顔をしていたから。

そういう訳で本日の退社後のお買い物はドリアン購入に決定。

 

退社後、会社の近くのスーパーマーケットに立ち寄ると入り口付近果物コーナーポールポジションに鎮座ましますドリアン閣下はやはりラップで密封されている。

 

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ラップで包んであっても沢山のトゲが気安く触るでないと仰せになっている。

というか、触ってみると本当に痛い。

ドリアン農園ではヘルメットとコンバットブーツを着用して事故防止をしているとか、

タイのムエタイでは外皮を拳に仕込んで試合に出るのは禁止という話に信憑性を感じる。

とりあえず切り分けパック済みのものを購入。

他の果物よりラップの巻き方が厳重なのは王様だから丁重に扱われているのだろうなあ。

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ドリアン閣下には夕方の特売とは言えマンゴスチン女王様の約4倍の価格がついている。そしてこの量をBest before August 5、明日までに消費、というのはどう考えても罰ゲーム。

考えた末に家の冷凍庫で待機してもらうことにする。

 

家に帰り、キッチンでドリアン閣下の包装パックを開封しようとプラスチックパックに巻いてあるラップを外そうとするけど、何重にも巻いてあり、なかなか箱まで到達しない。

やっとラップを取り外すと、すでにキッチンの空気が何か違う。

内心、やばいことをしたかもしれない、と軽く後悔するが、時既に遅し。ダイニングキッチンはすでにドリアンフレーバーに包まれている。

この状況を説明する私の語彙力に限界を感じているので、音楽に例えるとこんな感じ、というリンクを貼付。

 

https://youtu.be/-mrzky3enkw

 

どういうレシピにしようか迷ったけれど、まず鮮度のあるうちはそのままで味わってみようと思い、冷凍庫で1時間ほど冷やしたものをマンゴーと合わせてココナツクリームをかけてみた。

 

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私にとっては人生3回目のドリアン閣下、予想はしていたものの、やはりマンゴーやココナツクリームを圧倒し過ぎてるかもしれない香ばしさを発している。

果物にとって見た目の形状や味と同時に匂いというのは重要なんだなあ、と改めて感じる。

私はまだ、ドリアン閣下を生で頂くには修行が必要なのかもしれない。

依然かなりの量のドリアン閣下が冷凍庫でお休みされているので、シャーベットやチーズケーキなど加工路線でリベンジを図りたいと決意を新たに本日も無事お疲れ様でした。