果物の女王様はやはり贅沢な奴だった

夏の果物がいろいろおいしい季節、今日は珍しく山竹(マンゴスチン)を買ってみた。

 

香港では決して高級な果物とは言えないポジショニングなのに、果物の女王として崇められているマンゴスチン。

 

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一見、色黒になった柿のようにも見えるので、すぐに齧ってみたくなる人もいるかもしれない。

でも、果物の女王様はそれを許さない。

なぜなら外皮*は分厚く不味くて食べられない。

*外皮は天日で干してお茶として飲む人もいます。

果物の女王様に謁見するためには、ちょっとした手順が必要になる。

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ヘタの部分と底の部分を指で挟んで上下から圧迫すると固い外皮に亀裂が入る。

そこから外皮を取り去ると女王様登場。

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ちなみに女王様はお尻のほうから見てもかわいい。

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果物の女王には可食部分が全体の3割くらいしかない。

もし可食部分に種が入っていた"当たり"の場合は全体の2割にも満たないかもしれない。

可食部分は甘くて癖がないので嫌いな人はいないと思う。

外皮を取り除く手間を考えるとやっと辿り着いた可食部分が大変ありがたく感じられる。

 

そして食べ終わった時に、可食部分の何倍も大量の外皮の山を見て、果物の女王のプライドを見せつけられた気分になるのだ。