給料日前の夕飯(2020年7月)
甜酸鶏柳(鶏ささみで作った酢鶏)、蕃茄青瓜(トマトときゅうりの漬物和え)、西蘭花磨菇湯(ブロッコリーとマッシュルームのスープ)、茉莉花飯(ジャスミンライス)、普洱茶
今日は午後4時を過ぎたあたりから甜酸排骨(酢豚)が無性に食べたくなりました。
会社の帰りにスーパーに立ち寄り本地(地元)の排骨(スペアリブの部分)のパックを手に取ってみたものの、値段を見て、今は給料日前ということを思い出し、鶏柳(ささみ)に変えました。**
片栗粉をお肉にまぶして煮込めば、ポークでもチキンでも、立派なお惣菜になるものです、と改めて納得。
**地元のお肉が一番おいしいと思います。
量産型の輸入のお肉は、安いですが、以下、省略。
では今日の夕飯の覚え書き。
甜酸鶏柳
材料 2人分
鶏肉ささみ1パック (5本入り)
玉ねぎ 中くらいのもの 1/2個
生姜 4cmくらい
赤ピーマン 1/2個
黄ピーマン 1/2個
パインアップル 輪切り二枚くらい
トマトケチャップ 大さじ三杯
オイスターソース 大さじ一杯
蜂蜜 大さじ一杯
醤油 お好みで
片栗粉 大さじ一杯くらい (ささみ下ごしらえ用)
植物油 大さじ一杯
水 200cc
下ごしらえ
赤黄ピーマンは縦の筋に沿って切り種の部分を取って縦長に切る
パインアップルは1cm幅くらい、食べやすい大きさに切る
玉ねぎは半分に切ったものを4つ割り
生姜は薄切り
鶏ささみは一口大に切り、軽く塩を振ったあとビニール袋に片栗粉と一緒に入れ、満遍なく粉をまぶした状態にしておく
作り方
1) 鍋に油を熱し生姜と玉ねぎを炒める
玉ねぎが半透明になったら、片栗粉をまぶしておいた鶏ささみ、トマトケチャップ、オイスターソース、蜂蜜、水を加え10分程度中火で煮る。
2) 赤黄ピーマン、パインアップルを加え蓋をして5分程度煮る。
3)火を止め余熱でピーマンとパインアップルを温める。
ついでに今日のデザート
光酥餅(日本のたまごパンに似ています)にいちごとココナツクリームと蜂蜜を添えて廣東風ショートケーキです。
ちなみに光酥餅はこれです
作り方はまた次回。
塩とオイルと野菜さえあれば
最近、香港政府が全市民Let's 家に引きこもろう宣言をしたせいか、今日の勤務帰りのスーパーマーケットは週末用の食料や日用品を買い溜めする人々が長蛇の列を作っていました。
私の中では並ぶ気力よりも空腹感が圧倒的に優位だったので、今晩は冷蔵庫の野菜ボックスの在庫整理をすることに決定。野菜ボックスの上のラックで待機していた茹でうどんさんにも出動してもらうことにしました。
成り行き上、今日の夕飯は野菜の塩蒸し煮混ぜうどんと相成りました。
材料 二人分
茹でうどん 2つ
野菜: お好みで
今日使った野菜は
長茄子 (大) 一本
セロリ 剥がした茎 二本
オクラ 10cm くらいのもの5本
ミニトマト 12個
ココナツオイル 大さじ一杯半
塩 大さじ半分くらい
水 100cc
作り方:
1) うどんは茹でておく
2) 野菜は食べやすい大きさに切る
今日の茄子は厚さ5mmくらいの半月切り
セロリとオクラは1cmくらいの幅の小口切り
ミニトマトは縦半分
3) 鍋にオイル、セロリ、茄子、オクラを入れ塩を全体に振る。水を加え、蓋をして中火で10分程度蒸し煮する。
*オイルは、今日はココナツオイル を使いましたが、オリーブオイルでも、グレープシードオイルでも、米油でも何でも美味しいと思います。オリーブオイルとハーブとトマトを入れれば即ラタトゥイユですね。
*塩マニア(自称)の私は、サラサラしている精製塩より、いびつな天然塩の方が好みです。
4) うどんと3) の蒸し煮野菜を和え、ミニトマトを散らす。
冷蔵庫の中に鶏肉の照焼の残りを発見したので、急遽うどん夕飯チームに参加してもらいました。
それでも何か足りない気分だったので、香菇肉燥(椎茸を油で炒めて挽肉っぽく見せている保存食品)を添えましたが、肉燥さんは色が渋すぎるので、私的には全体の色どりがちょっと残念に仕上がってしまったように思います。
でもお腹いっぱいになって無事今週もお開きになり、めでたし、めでたし。
辛いもの苦手な人が口水雞(よだれ鶏)を作る
私は常々辛いインドカレーやキムチ、そして四川料理を思う存分食べてみたいと思っています。
しかし、辛いものを食べるとしゃっくり星人になってしまうという何の役に立つのか不明な特技のおかげでその憧れは夢のままです。
辛ラーメンを作って食べた時は、予想通り発生したしゃっくりのせいで麺が気道に入り、しゃっくりと咳が止まらぬアクシデントで失意のうちに完食をリタイアした苦い経験もあります。
前置きが長くなりましたが、今日の夕飯は辛くない口水鷄(よだれ鶏)**を作ることにしました。
注)
**超簡略版、です。
材料: 2人分
鶏肉 平日バージョンなので胸肉 大きめ一枚
(一人で鶏胸肉一枚消費できる場合は
もちろん二枚でどうぞ)
*祝祭日バージョンは皮つき鶏もも肉、
あるいは鶏半隻(鶏半羽)で作ります。作り方実況はまた今度。
しょうが 5cm くらい
長ネギの緑のところ 15cmくらい x 2
八角(スターアニス) 2個
丁子(クローブ) 2-3本
調味料:
豆板醤 大さじ 一杯 (胸肉二枚なら二杯)
芝麻醬 (ごまのペースト) 大さじ 半分 (胸肉二枚なら一杯)
鎮江醋(黒酢)大さじ半分(胸肉二枚なら一杯)
蜂蜜またはメープルシロップまたはアガヴェシロップ 小さじ一杯 (胸肉二枚なら二杯)
作り方:
1) しょうがは薄切り、長ネギは半分の長さに切っておく
2)鍋に鶏肉の厚さの三倍程度の湯を沸かし、沸騰したら、しょうが、長ネギ、八角、丁子、鶏肉を投入してすぐ火を止め、鍋に蓋をして35-40分くらいおく。(肉の厚みによる)
*私は茹で汁を捨てないでスープや湯麺に転用します。
3) 調味料を作る。
豆板醤、芝麻醬、鎮江醋、蜂蜜(またはメープルシロップやアガヴェシロップ)を合わせ、ダマがなくなるまでよく混ぜる。
よく混ざると、出来上がりの形状は、日本料理の田楽に添える味噌のような感じです。
*混ぜるときに小型泡立て器のようなものがあると便利ですが、スプーンやフォークでも大丈夫です。
*毎度ながら、各種調味料はお好みで加減してください。
*芝麻醬の代わりにピーナッツバターで作るのも美味しいです。
4) 鶏肉を食べやすい大きさに切り、3)のソース、彩りに香菜(パクチー)や白胡麻を添えました。
他のメニュー:
唐菜仔黃椒拌生抽(小さい青梗菜のお浸しに黄色いピーマンと日本の醤油にあたる生抽をかけたもの)
薑白蔥清湯(鶏胸肉の茹で汁としょうが、ネギのスープ)
燕麦白飯
洛神花(ハイビスカス)茶
四川料理のよだれ鶏というよりは蒸し鶏ソース添えですが、お腹が空いてよだれが出そうな時に作る鶏肉料理ということであしからず。
2020年前半を振り返ってBrad Skow を思い出す
今週のお題「2020年上半期」とのことで、既に180日以上経過した今年を振り返ってみる。
香港の2020年元旦は、昨年からのカオスな状況と旧正月メインの土地柄という二つの理由もあり、例年に比べるとお祭りムードは皆無だった。
そして旧正月休暇の頃には、それまで対岸の火事のように報じられていた武漢の火の粉が、大陸からの多くの観光客の流入とともに香港にも舞い降りた。
こどもも大人も家にこもる日々が始まった。
毎週末ニュースの大部分を独占していた殺伐としたデモ隊と警察の衝突が、Covid-19 の感染情報に入れ替わり、皆、香港の芸能人みたいにマスクやサングラスで顔の露出を隠して外出するようになった。
街のレストランやコーヒーショップのテーブルは最大4人までの着席に制限され、隣のテーブルとは一定の間隔を開けプラスチックボードで不自然に仕切られた。入店客を非接触式体温計で検温し、高熱を出していないか確認するのが珍しいことではなくなった。
6月下旬になり、感染数も減少し、社会的距離隔離の制限もだいぶ緩くなった。ほぼ、今まで通りの生活が戻ってきたかのように見えた。
すると今度は、中国政府が国家安全法を施行し、諸外国がいろいろな対応を見せるようになった。
そして7月半ばを過ぎた今、Covid-19 の感染者数は再び増加の一途をたどり、隔離緩和から2週間足らずで、元の状況以上の厳しさに戻ってしまった。
こうして年初から現在までを振り返ってみても、自分としては時間が経過した実感がない。
カレンダーだけが勝手に先に進んでいるように思われる。いや、本当にそう見えているだけなのかもしれない。
時間の流れということで思い出したが、少し前に読んだBrad Skowの『Objective Becoming』という本では過去現在未来は同時並列の存在と述べられていた。
例えるなら、時間は桃太郎の桃のように過去という上流から現在に流れてくるのではなく、すでに桃太郎も猿も雉も犬も鬼ヶ島も同じ舞台上にある。スポットライトの当たったものが現在、そしてスポットライトの当たるものは移動していくので過去、現在、未来というように見えるという理論だ。
ひょっとしたら私は同じものにばかりスポットライトを当て続けているので時間の経過を感じられないのかもしれない。
2020年後半の目標は何か新しいものにスポットライトを当ててみることにしよう。
饅頭はトーストしてもおいしい、と思う
今日の即席ブランチは、中国式饅頭をトーストしてトマトとチーズをサンドウィッチにしたもの。
蒸した中国式饅頭はもちろんおいしいですが、
私はトーストして食べるのも好きです。
材料: 1個ぶん
中国式饅頭(白饅頭、麥皮饅頭など中に具の入っていないシンプルなもの)1個
*厚切りの食パンでも可
バター 大さじ1
豆板醤 ティースプーン 1/2程度
トマト 中くらいのもの 半分
スライスチーズ 1枚
作り方:
1)饅頭は横半分に切りトーストしておく
2) バターは室温に戻し豆板醤を加えて混ぜておく
3) トマトは好みの厚さに切っておく
4) トーストした饅頭の内側面に2)の豆板醤バターをそれぞれ塗る
5) スライスチーズ、トマトを挟んで出来上がり!
*宣伝するわけではないですが、(自称)豆板醤評論家の私としては、李錦記より同珍の豆板醤の方が手づくり感があって好きです。
*中に入れる具を叉燒や鶏肉照焼などお肉にしてお弁当として持っていくこともあります。
*お惣菜バージョンではなく、蜂蜜やココナツクリームとキウイ、メロン、苺など果物を挟んだおやつバージョンも時々つくります。
本日の即席香港(風)めし
今晚の菜單(メニュー)
蕃茄腐皮炒豬肉飯(トマトゆば豚肉炒め丼)、彩椒粟米湯(カラーピーマンとコーンのスープ)、白菜仔拌素蠔油(白菜のお浸しにベジタリアンオイスターソース添え)、洛神花茶(ハイビスカスの花のお茶)
以下、とても雑ですが作り方:
1) 白菜仔のお浸しをつくる
鍋に湯を沸かし、塩ひとつまみを入れ、根の方から縦に切った白菜仔を入れ、1分くらいで取り出してざるにのせて流水で冷やす。
そのあと水を切ってお皿に盛り付けお好みのソースを添える。
*葉っぱ系なら空芯菜でも菠薐草でも何でもOK
*湯を沸かすときに大さじ一杯のピーナッツ油や菜種油を入れる作り方もあります。
*私は過去に二回、牡蠣を食べて死にそうになり、それ以来全く牡蠣を受け付けられなくなりました。そのためオイスターソースはベジタリアン仕様の椎茸ベースのものを使っています。基本的にお肉も食べる雑食人です。
2)トマト湯葉豚肉炒めをつくる
材料(2人分)
しょうが ひとかけ
にんにく ひとかけ
トマト 中くらいのを1個
腐竹(日本でいうところのゆばです) 100g
豚肉 薄切りのもの、80g
☆今日はネギとグリーンピースを入れましたが、きのこや玉ねぎなども入れることがあります。
調味料:
椎茸ベースの出汁パウダー 大さじ半分
豆板醤 大さじ一杯
鎮江醋(黒酢)大さじ一杯
オイスターソース 大さじ一杯
ピーナッツ油
水50ccくらい
作り方:
しょうがとにんにくを細かく切る。
トマトは八つ割り、ゆばは食べやすい大きさに、豚肉は1cm幅くらいに切る。
鍋にピーナッツ油(米油でもグレープシードオイルでもお好みで)を熱し、しょうがとにんにくを炒める。
香りが出てきたら、豚肉を投入、次いでゆば、トマト、他の野菜と調味料ぜんぶ、水を入れ蒸し焼きにする。
*豆板醤 大さじ一杯、鎮江醋(黒酢)大さじ一杯、オイスターソース 大さじ一杯という比率はお好みで増減してください。この三つを合わせると、たいていの料理は香港の定食みたいな味になると私は思います。
3)カラーピーマンとコーンのスープをつくる
材料: カラーピーマンとコーン(缶詰) 好きなだけ
スープの素 水 共に人数分
(お好みで片栗粉またはコーンスターチ )
作り方: 鍋にスープの素、水を入れて煮たたせ、コーンとカラーピーマンを入れる。とろみをつけたい場合は片栗粉やコーンスターチ の水溶きを最後に加える。
大致天晴及酷熱
朝から気温30度超えで、猫さん達もほどよく伸びてます。
みなさま良い一日をお迎えください